カテゴリー別アーカイブ: 資料

17th定演 第1部 解説&コメント

01.いきものがかり 「ラストシーン」
アニメ化もされたマンガ『四月は君の嘘』の映画版の主題歌で、活動休止前の最後にシングルカットされました。最愛の人を失った悲しみを歌う切ない曲ですが、それでも前を向いて生きていく意志が感じられます。
♪ペトロフ アニメ化もされたマンガ『四月は君の嘘』の映画版の主題歌です。映画化には賛否両論ありますが、映画が???だった方はアニメかマンガで、ぜひ。原作の世界観が伝わるように弾きたいです。

02.メンデルスゾーン 『無言歌集 第1巻』 から 「1.甘い思い出」
彼は第1巻を『ピアノのためのメロディー』と名付けましたが、第2巻から『無言歌集』と呼ばれています。6曲ずつ8巻ある全曲の最初を飾るこの曲は、全体を流れる滑らかな音符の上で、抒情的なメロディーが歌われます。
♪maki 去年何度かこの曲を聴く機会があり、心の中にずっとメロディが残りました。家の中を探したら子供の頃の古い楽譜が見つかりました。タイムスリップした気分で練習しています。シンプルに音の響きを楽しみたいです。

03.ショパン 「ノクターン 第20 番」
  リスト 『愛の夢 3つのノクターン』 から 「第3番」
1曲目は最も有名な第2番よりも前に作られ、「ピアノ協奏曲第2番」や「乙女の願い」からのモチーフが使われています。2曲目は元々ソプラノの独唱歌曲として書かれた曲です。
♪ささめゆき 27年ぶりにピアノを再開し11ヶ月になります。闇の中の一筋の光に、明日への希望を抱かせるショパン。穏やかな旋律に見え隠れする煌めきと、華やかに盛り上がるリスト。子供の頃から大好きな、2人の作曲家のノクターンの違いを表現できたらと存じます。

04.ベートーヴェン 「ピアノソナタ 第14 番」(月光) から 第1楽章
「悲愴」「熱情」と並ぶ、3大ピアノソナタの一つで、「湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」という、詩人のコメントがタイトルの由来です。作品を捧げた女性への想いは身分の違いから成就しませんでした。
♪みかよん この曲はベート-ヴェンが家庭教師先の貴族のお嬢さんジュリエッタが結婚することを知ったとき、ジュリエッタに捧げるために作った曲です。身分違いの恋の切なさを表現できればと思います。最後「左手 ソドソミソミドー」で終わるのですが、「叶わない恋ー」と心で変えて弾いています。

05.シベリウス 『10のバガデル』 から 「1.ワルツ」
  シベリウス 『10の小品』 から 「3.カプリス」
交響詩「フィンランディア」で有名な彼は、フィンランドの国民的作曲家で、「樅の木」を含む『樹木の組曲』や『花の組曲』など、多くのピアノ小品を残しています。
♪ネッピー 初めての作曲家シベリウスの曲に挑戦します。綺麗なメロディーのワルツ、速いテンポのカプリス。感じが全く違う2曲ですが、それが伝わるような演奏ができればと思います。

06.ショパン 「ノクターン 第14 番」
第13番と同様にオペラの影響を強く受けています。主題は3連符を含む左手を伴う息の長いメロディー。中間部は独唱の様に弾くようにレッスンしたと言われています。全体的に翳りのある曲調ですが、微かに希望の光を感じさせるエンディングです。
♪ポッポ 息の長いメロディーを美しく歌えるように、響きをよく聴いてペダリングできるように集中して弾きたいと思います。

07.ドビュッシー 『前奏曲 第2集』 から 「1.花火」
お祭りでの様々な花火の鮮やかな色彩が技巧的に描かれ、フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」が遠くから聞こえて、花火は終わります。この曲集の最後を締めくくるのに相応しい鮮烈な曲です。
♪Yuu ドビュッシーの音色を表現するのはとても難しいですが、水上でナイアガラの滝のように流れ落ちる仕掛け花火や、夜空に打ちあがる尺玉が開いた後、パチパチと火花のように散ったり、残像を残しながら消えていく様子を表現できたらと思います。

08.ブラームス 『4つの小品』 から 「第4曲」
彼の最後のピアノ曲集となった小品集からの1曲で、同じ曲集の他の曲とは印象がかなり異なります。堂々としたファンファーレのような重厚な和音のテーマで幕をあけ、最後は重々しい短調で劇的に終わります。
♪ちり 計らずも前回出演した17年5月の演奏会と同じくブラームスです。1年ぶりの演奏会で緊張しますが、勇ましく堂々と演奏したいと思います。

09.スクリャービン 『前奏曲 作品27』
ショパンへの敬意と憧れに満ちた作風に加えて、リストからはヒロイックなメロディーに力強い和音連打の伴奏がつくスタイル、ワグナーからは主和音へ向かってなかなか進まない長いフレーズや、短いモチーフを繰り返す構成といった影響も受けています。
♪さくら スクリャービンは、私が大好きな作曲家の1人です。『前奏曲 作品27』は、ショパンの影響を受けたとても情熱的な曲です。2曲とも、長い息づかいのメロディーを歌うように弾けたらいいなと思います。

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17th定演 第2部 解説&コメント

01.ショパン 「タランテラ」
タランテラはイタリアの舞曲で、その曲名は地名からとも、毒蜘蛛に刺された時に疲れるまで踊ると治るという伝説からとも言われています。ブルグミュラーやギロック、リストやラフマニノフ、プロコフィエフも同名の曲を作っています。
♪ユウヤ 7年振りにピアノを再開しました。やめた当時、最後に弾いた曲が今回の演
奏曲タランテラでした。この演奏を皮切りにこれからのピアノライフを楽しみたいです。

02.ショパン 「ワルツ 第7番」
情感豊かに歌われる部分と目まぐるしい部分が交互に現れ、悲しげな部分と明るさを取り戻す部分のコントラストが曲の魅力を高めています。特に有名な「仔犬のワルツ」は第6番ですが、最初の一音だけではどちらの曲かわかりません。
♪megumi ショパンのワルツの中では最も有名な作品のひとつ。どこか物憂げだけど優
雅な曲でとても好きです。しっとりとした雰囲気のある曲に弾けたらと思います。

03.モーツァルト 「ピアノソナタ K.330」 から 第1楽章
モーツァルトの「ピアノソナタ K.330」 から 第1楽章です。続く2つのソナタとともにパリで作曲されたと考えられてきましたが、近年の自筆譜の研究成果によって1783年にウィーンかザルツブルクで作曲されたことが明らかになっています。
♪ごんべえ モーツァルトを演奏会で弾くのはかなり久々ですが挑戦してみました。緊張でテンポがバラつかないよう、あくまでもエレガントに弾きたいです。

04.ドヴォルザーク 『スラブ舞曲集 第2集』 から 「第2番」
この曲集はブラームスに見出されてチェコを代表する作曲家となった彼の出世作です。この曲集の中でも特に有名な一曲で、クライスラーがヴァイオリン独奏版に編曲しています。
♪ジヨン&るい 連弾の誘いを受けてくれてた、るいさんに感謝してます。新しい世界が広がりました。素晴らしい体験をありがとう。二人でこの曲の優雅さと哀愁を伝えられたら嬉しいです。助言を下さった方々(特にmina さん)に感謝です!

05.ショパン 「バラード 第3番」
「この曲はライン川の美しい歌を歌う水の精の物語である」とショパンがハイネに語ったとも、湖に棲む美しい妖精と若い狩人の愛と裏切りを描いた詩にインスピレーションを得た曲であるとも言われています。
♪KAQ 最近弾き合い会等でこの曲を耳にすることが多く、徐々に好きになり、選曲するに至りました。表現面で色々気を使いますが、、軽やかな感じを失わないようにしたいです。

06.ヘンデル 『クラヴサン組曲第2集』 から 「変奏付きのシャコンヌ」
シャコンヌはバロック時代に多く書かれた変奏曲の一種で、ゆったりした3拍子が特徴です。第8変奏までが第1部、第16変奏の短調、アダージョまでが第2部、ト長調が再現する第21変奏までが第3部です。
♪Miwa 初めて聞いた時から大好きな曲です。ヘンデルは弾いたことありませんが挑戦してみました。

07.モシュコフスキー 『スペイン舞曲』 から 「第1番」「第2番」「第3番」
お金を借りに彼が友人を訪ねると、タバコ代わりはソファーの詰め物の草。諦めて帰宅してスケッチブックを広げると、スペイン風のモチーフ。それを見て思い立ったのがこの曲集でした。
♪まりあ & ゆっか 華やかな1曲目とセンチメンタルな2曲目、ハイテンポな3曲目。雰囲気の異なる3曲を選びました。特に3曲目は互いの手が交差するので難しいですが、息を揃えて素敵に弾きたいです。

08.ショパン 『練習曲 作品10』 から 「第4番」「第5番」
  リスト 『3つの演奏会用練習曲』 から 「2.軽やかさ」
のだめも弾いた「第4番」と1音以外は黒鍵のみのオリエンタルな「第5番」。3曲目は3連符のメロディーが6連符、7連符、9連符と変奏を重ね、最終的に16分音符の半音階になります。
♪みィ エチュードを人前で弾くのは、大変難しいのですが、初めてショパンのエチュードを演奏会で弾きます。果たしてどうなりますか?

09.ドビュッシー 『映像 第1集』 から 「1.水の反映」
交響詩『海』で印象主義的な書法を確立した彼は、この曲集で独創的な境地を拡げました。ラヴェルの『水の戯れ』に影響を受けたといわれ、さらに詩的で絵画的な要素が強く、散りばめられた繊細なパッセージが光と影を生み出します。
♪masumi 私にとって、ドビュッシーの曲の魅力は遠近感や色の移り変わりです。イメージ通りに表現するのはとても難しいですが、聞いてくださる方に少しでも水の表情を思い浮かべてもらえるような演奏ができればいいなと思います。

17th定演 第3部 解説&コメント

01.カプースチン 『8つの演奏会用エチュード』 から 「第1番」「第3番」
ラヴェル、バルトーク、プロコフィエフらに強い影響を受けた彼は、初期ジャズからビッグバンド、ビバップ、ラテン、ロックなどに至る語法やリズムを用い、様々な現代音楽の感性を取り込んで独自の書法に到達しました。
♪kepel カプースチンの曲の中で最も人気があり、クラシックとモダンとジャズが融合
したジャンルを超えた魅力あふれる曲集です。学生時代から弾きたい思いが強く、定演で演奏でき大変喜ばしいです。難曲でムラがあると思いますが、カプースチンらしさやを表現できればと思います。

02.バッハ 『フランス組曲 第6番』 から
  「1.アルマンド」「2.クーラント」「3.サラバンド」「8.ジーグ」
落ち着きを保ちつつ淡々と途切れずに進む「アルマンド」。やや速いテンポの活発な「クーラント」、スペイン由来の3拍子で重々しく進む荘重な「サラバンド」、イギリス発祥の軽快で速い「ジーグ」です。
♪Jini バッハの曲を弾くのは初めてで、苦戦しています。長調で明るく元気な雰囲気の曲調に惹かれて選曲しました。イタリア、スペイン、イギリスそれぞれの国の舞曲というのをイメージしながら弾きたいと思います。

03.プーランク 「即興曲 第15番」(エディット・ピアフを讃えて)
  ドビュッシー 『子供の領分』 から 「1.グラドスアドパルナスム博士」
1曲目はエディット・ピアフに捧げられた、甘く切ない歌心のある曲。2曲目は愛娘のために作った曲集から、クレメンティの練習曲集を題名にした曲です。
♪メイ 緩急な2曲を選んでみました。1曲目はずっと弾きたかった曲です。歌うように弾くことに悪戦苦闘中ですが、しっとりと大人の雰囲気に仕上げたいと思います。ドビュッシーは楽しく一気に弾きます。(笑)

04.シューマン 「ピアノソナタ 第2番」 から 第1楽章
構成にはとらわれず、自由な変奏や幻想的な創作を得意とした彼は、生涯で3つのソナタを完成させました。そのなかで出版までに最も長い年月を費やしたのが第2番で、長きにわたる様々な入れ替えや修正を経ました。
♪サファイア 「一耳惚れ」したアルゲリッチの悪魔的な演奏に憧れてちょっとスピードを上げると途端に崩壊し、ゆっくり速度の部分練習に戻るのを繰り返して、基礎を丁寧に仕上げることの大切さと難しさが身に染みた、良い曲です。

05.ドビュッシー 『ベルガマスク組曲』 から 「1.プレリュード」
即興的に自由に明るく始まりますが、教会旋法を巧みに織り交ぜているため、明るいだけの響きにはなっていません。後年の作品にはないロマン的な味わいですが、対位法的な表現も多く、古典派の質感もあります。
♪わっこ 昨年、コンサートに行った際にこの曲を久々に聴き、ドビュッシーの魅力に
再び引き込まれました。華やかに始まる冒頭の部分も素敵だなと感じます。曲全体を通して、音色の移り変わりやコントラストを大事に演奏したいです。

06.モーツァルト 「フルートと管弦楽のためのアンダンテ」
裕福な医師でフルートが上手な音楽愛好家のために書かれた曲の一つです。彼のために作曲された協奏曲の第2楽章が注文主には難し過ぎたため、代わりにこの曲が作られたと考えられています。
♪ゆみ & @ いつか人前で演奏したいと思っていた曲です。ゆったりとして優しい曲想がフルートの音色に良く合います。私もそんな優しい音を奏でられれば良いのですが・・・。ピアノ伴奏、そして我儘なお願いを快く引き受けて下さった@さんに感謝申し上げます。

07.ラフマニノフ 『13の前奏曲』 から 「第5番」
穏やかな雰囲気のアルペジオにのせて、美しいメロディーが奏でられます。細かい音の動きは鳥の声を模しているようです。全体的に静かですが、華やかなカデンツァが印象的です。広く愛奏されている魅力的な作品で、彼自身の録音も残っています。
♪なみ 鳥のさえずりをイメージして作られたとても美しい曲です。日曜日の午前中、緩やかな時間帯に響く鳥の声をイメージして弾きたいと思います。

08.ドビュッシー 『版画』 から 「3.雨の庭」
少しずつ雨が落ちてきて、黒い雲が不気味に広がってきて大雨になり、遊んでいた子供達は雨宿りをします。少し明るくなってきた空に小鳥の囀りが戻り、虹が広がって雨が上がると、子供達は喜びながら遊び始めます。
♪あゆ スピーディーに移り変わる情景を丁寧に表現したいと思います。

09.シューベルト 『即興曲 作品90』 から 「第3番」
無言歌風の落ち着いた和声に、中声部の三連符アルペジオの装飾が施されます。出版時は出版業者の意向で、変ト長調からト長調に移調されていました。6連符の織り成す豊かな響きにのって、非常に息の長いメロディーが歌われます。
♪ミッキー 練習中右手の指が何度もつり、苦難の日々でしたが、ようやくここまで来る事ができました。演奏中は、季節の移り変わりが表現できれば、良しとして下さい。よろしくお願いします。

10.リスト 『パガニーニによる大練習曲』 から 「第3番」(ラ・カンパネラ)
パガニーニの「ヴァイオリン協奏曲第2番」の第3楽章が原曲で、カンパネラはイタリア語で鐘を意味します。現在耳にするのは、難し過ぎた版をリストが彼でなくても弾けるようにした版です。
♪mina いつか弾きたいと思っていた憧れの曲にこの度チャレンジすることにしました。サークルの皆さんと一緒に練習し、励まされたおかげでここまでやってこられました。テクニックに押されず、気持ちを込めて弾きたいです。

17th定演 第4部 解説&コメント

01.シューマン 『森の情景』 から 「1.入口」
  ショパン 「ワルツ 第17 番」
  ラヴェル 「ハイドンの名によるメヌエット」「ボロディン風に」
1曲目はロマン派詩人たちが描いた「森」がモチーフの曲集から。2曲目はオクターブと単音を交互に奏でる右手がピアニスティックです。3曲目はラヴェルがハイドンの没後100年を記念して作り、4曲目は同じくパロディ作品の作曲者に委嘱された曲です。
♪すしねこ 暖かくなり外に出かけたくなる今の季節。あてもなく散歩したり物思いにふけったり何と無く心が踊りだすような曲を選曲しました。音色の美しさや響きを今回も大切に弾きたいです。

02.ショパン 「ノクターン 第15 番」
この曲は弟子のスターリングに献呈されました。師を熱烈に信奉する彼女は恋愛感情も抱いていました。同時代のオペラ・アリアにおける歌唱様式ばかりでなく、バロック様式、特に対位法的書法への関心がこの曲には色濃く表れています。
♪ナージャ ショパンのノクターンはどれも素晴らしく弾きがいがあります。15番は中でもお気に入りですが、自分自身が弾くとなると、中間部より始まるオクターブ以上離れた左手や転調が多く、表現がなかなかできずに苦戦しました。綺麗な音色を出せるように頑張ります。

03.ラヴェル 『クープランの墓』 から 「1.プレリュード」「6.トッカータ」
この曲集は古典舞曲形式を中心に6曲からなり、第1次大戦で戦死した友人に、各曲が捧げられています。「プレリュード」は流麗なメロディーが様々な調性をさり気なく通り過ぎ、「トッカータ」は一貫した音符の連打で次第に緊張感が高まります。
♪みう ラヴェルは大好きな作曲家の一人ですが、この組曲の中でもプレリュードは特に好きな一曲です。「道化師」「トッカータ」「スカルボ」制覇プロジェクトの一環で難曲にチャレンジです。

04.X JAPAN 「サイレント・ジェラシー」
2007年の復活後に行われた『めざましテレビ』のアンケートで1位を獲得したほか、ファンの得票数で収録曲が決まるベスト・アルバムで「紅」に次ぐ2位になったほど、ファンの間で人気があります。
♪Sao 原曲はX JAPANというバンドの曲で、ジャンルはHard Rock, Heavy Metalに属するハードなナンバーですが、美しい旋律と刹那的な世界観が魅力です。作曲家の先生とピアノソロ用に編曲しました。

05.ドビュッシー 『映像 第2集』 から 「1.葉杖を渡る鐘」
  タイユフェール 「田園曲」
1曲目は全音音階が独特の雰囲気を醸し出す味わいある小品です。2曲目はタイユフェールの「田園曲」。フランス六人組の一人で、シャブリエやサティの影響を受けた彼女が、長閑な風景を描いています。
♪@ 「葉ずえを渡る鐘」は中学生の頃に初めて聴いた時から私の心を捉えて離さず、長じて様々な音楽を識った現在でも「ピアノ音楽」の最高傑作だと思っています。丁度ピアノ歴〇十年という記念すべき本年の定演にて新古典的で洒落た「田園曲」とも併せてその魅力の一端でもお伝えできれば幸甚です。

06.ショパン 「幻想曲」
作曲当時の彼は、健康的にもサンドとの関係もとても良い時期でした。葬送行進曲のような暗い影に覆われて、重々しく始まり、華々しく上り詰める最後は勝利宣言のようです。ポーランドへの思いを自由に謳いあげたこの曲で、彼は独特の世界を作り上げました。
♪Kyou 私はショパンの幻想曲を弾いていて、土と天をイメージ致しました。華麗なアルペジオの乱舞、ダイナミックにかけ降りるスケール等、形式性と即興性を兼ね備えて、不均等な対称性を保ちながらショパンの想いを歌い上げたこの幻想曲をとりとめがないほど奔放的に弾きたいです。

07.ラヴェル 「水の戯れ」
フォーレに献呈されたこの曲は、リストの「エステ荘の噴水」に触発されて名付けられました。楽譜の冒頭には、「水にくすぐられて微笑む、河の神」、という文章が引用されています。光の加減と共に変化する、水の色彩と音響を、曲名で表現したようです。
♪エミール この曲はラヴェルが26歳の時に作曲されました。こんなに緻密で精巧な曲を自分と同じ年の人間が作ったことが信じられません。和声や形式をよく理解し、ラヴェル本人の理念がそのまま伝わるような演奏をしたいと思います。

08.ムソルグスキー 『展覧会の絵』 から 「10.キエフの大門」
この曲のインスピレーションを得たとされる絵では、兜型の丸屋根をした、石造り様式のキエフ市の門が描かれています。全体的に重厚な和音が響き、オクターブも多用され、後半からの壮大な響きが組曲全体を締め括ります。
♪てっぺりん Mさんにノロケと言われましたが、家内と初めて会った時に弾いていたらしいのがこの曲です。今年の修理目標でしたが、先日の練習会で通して弾くことができたので、勢いで選んでみました。

定演の人気曲

対象:第1回~第17回

順位 演奏回数 作曲者 曲名
1 11 ショパン 別れの曲
ブラームス 6つの小品 第2番
3 7 リスト 愛の夢 第3番
4 6 ラフマニノフ
ショパン 幻想即興曲
ノクターン 第13番
ワルツ 第7番
ブラームス 2つのラプソディ 第2番
9 5 ドビュッシー 月の光
雨の庭
ベートーヴェン 悲愴 第1楽章
ショパン 雨だれ
スケルツォ 第2番
革命
ノクターン 第20番
シューマン=リスト 献呈
リスト ため息
ラ・カンパネラ
19 4 バッハ イタリア協奏曲 第1楽章
モーツァルト ピアノソナタ K.310 第1楽章
ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
プーランク エディットピアフを讃えて
ショパン ノクターン 第8番
エチュード 作品10 第4番
ベートーヴェン 月光 第3楽章
悲愴 第3楽章
その他 3 ショパン ノクターン 第1番
ノクターン 第2番
ワルツ 第2番
黒鍵
ドビュッシー 『ベルガマスク組曲』 から 「1.プレリュード」
『2つのアラベスク』 から 「第1番」
水の反映
ベートーヴェン 悲愴 第2楽章
熱情 第3楽章
ラヴェル ソナチネ 第2楽章
ラヴェル 水の戯れ
ブラームス 2つのラプソディ 第1番

16th定演 第4部 解説&コメント

01.ドビュッシー 『前奏曲』 から 「第1曲」(デルフィの舞姫たち)
ショパン 『24の前奏曲』 から 「第1番」「第4番」「第11番」「第18番」
1曲目は古代ギリシャ神殿の前での踊りの写真に触発された「デルフィの舞姫たち」。ショパンの4曲は、優美な「第1番」、彼の葬儀で演奏された「第4番」、流れるような「第11番」、激しくドラマチックな「第18番」です。
♪すしねこ ホールの発表会でいつも心がけているのは、音色と響きそして曲の主題をいかにして表現して聴く人に届けたいかということです。ドビュッシーらしさとショパンらしさ。今回はスタンウェイを使用なので特に音色にこだわりたいです。

02.ブラームス 『6つの小品』 から 「第2曲」(間奏曲)
師匠であるシューマンの妻のクララに、この曲集は献呈されました。ショパンの「別れの曲」と並んで、ノピアの定期演奏会で最もよく演奏される曲です。ドラマ『ごめん、愛してる』では、子守唄代わりだった曲として弾かれました。
♪ゆっか 好みではなかった曲ですが、弾けば弾くほど好きになり、難しく感じています。Andante teneramente(※歩くくらいの速さで 優しく、愛情深く) で弾けるようになりたいです。

03.バッハ 『パルティータ 第1番』 から 「サラバンド」「メヌエットI」「メヌエットII」「ジーグ」
当時流行の舞曲からなり、公開演奏のレパートリーとしてというよりも、サロンや家庭などで愛好家が楽しめる曲集として、『6つのパルティータ』が作られました。
♪てっぺりん&ジヨン 小学生の遠い昔に弾いた曲を娘と協力して弾きます。親子の息のあった演奏ができるよう、がんばります。

04.シューマン 『ウィーンの謝肉祭の道化芝居』(幻想的情景) から 「第4曲」(間奏曲)
この曲集で彼はウィーン滞在中に楽しんだ謝肉祭の賑やかな様子を描きました。メンデルスゾーンの無言歌のような雰囲気で、優雅なメロディーを切々と歌いあげる曲です。
♪berry 出産後初めてのステージです。正直形にするのがとても難しかったです。できるだけ細部まで気を抜かず弾ききりたいと思います。

05.シューベルト 「幻想曲、へ短調」
ピアノを教えていた18歳のカロリーネに、叶わぬ恋の思いを込めて、この曲は献呈されました。彼の数多い4手ピアノ曲の中でも、とりわけ印象深い晩年の傑作として、多く演奏されています。彼が亡くなった年に作られました。
♪つちいも(つっちー&いもいも) 何年か前にNHKのBSでこの曲を知り、今回挑戦してみました。内容の濃い曲なので、なかなか思うようには演奏できませんが、ソロでは難しい音の厚みや掛け合いなどを楽しむのもアンサンブルの魅力の一つです。10周年の定演頑張ります!

06.リスト 『愛の夢 3つのノクターン』 から 「第3番」
ショパン 『練習曲 作品25』 から 「第9番」(蝶々)
ショパン 『練習曲 作品10』 から 「第5番」(黒鍵)
1曲目は元々ソプラノの独唱歌曲として書かれました。ショパンの2曲は、軽やかな「蝶々」と、東洋的な響きも感じられる「黒鍵」です。
♪kyou ひとつひとつの音が生きているように、小さな音から大きな音まで全てきれいに美しく、心で見てきた愛を表現したいです。よろしくお願いいたします。

07.ミヨー 『ボヴァリー夫人のアルバム』 から
「1.エンマ」「2.田園曲」「5.夢」「9.ロマンス」「11.ため息」「16.舟歌」「17.最後の綴り」
フランス6人組の一人である彼は、17の小品からなるこの曲集を、フローベールの長編小説の映画化のために作りました。
♪@ 今回演奏する曲は音数が少なく短いので、これまで以上に気持ちを込めて、作品及びミヨーの魅力を伝える事が出来ればと思います。

08.スクリャービン 「ピアノソナタ第4番」
天上的な静けさで始まる第1楽章。美しく妖艶に輝く彼方の星たち。テーマに施されていく装飾がきらめきます。対照的に躍動的な第2楽章。跳躍や軽快なリズムが「飛翔」を表現し、やがて壮麗なクライマックスが築かれます。
♪みう 色気と繊細さが織り交ざった第一楽章、リズミカルで軽快な第二楽章。“大人”なスクリャービンの世界観を、皆様にお伝え出来ればと思っています。

16th定演 第3部 解説&コメント

01.チャイコフスキー 『組曲 くるみ割り人形』 から 「7.葦笛の踊り」、「4.トレパーク」
1曲目はフランスの踊り。アーモンド菓子でできた羊飼いがオモチャの笛を吹いて踊ります。2曲目はロシアの踊り。ウクライナ地方の農民舞踊で力強い様子が描写されています。
♪なみ 明るくてみんなが知っている曲で、10周年をむかえた嬉しい気持ちを表現したいです^ – ^

02.クライスラー=ラフマニノフ 「愛の悲しみ」
クライスラーはオーストリアの名ヴァイオリニストで、「愛の喜び」と合わせて演奏される機会が多い曲です。アニメ『四月は君の嘘』では、主人公がこの曲を弾くことで、亡き母との確執を克服する姿が描かれます。
♪miwa 原曲が好きで最近編曲版を知りました。表現を大切に緊張しすぎないようにしたいです。

03.モーツァルト 「ピアノソナタ 第7番」 から 第3楽章
就職活動でパリへ向かった彼は、質の高いフォルテピアノと出会い、親しくなった宮廷音楽家の娘のために、この曲を作ったといわれています。この軽快な楽章には、即興演奏の中から生み出されたような自由さがあります。
♪ハーセス 5月の1楽章に続き、今回は3楽章を弾きます。7番のソナタはとても明るく楽しい雰囲気を持った曲で、9番(K311)と並んで私がとても好きなソナタです。曲の素晴らしさを少しでもお伝えできればと思います。

04.シベリウス 『5つの小品』(花の組曲) から 「第3曲」(アイリス)
全曲に草花の名前が付けられていることから、この曲集は「花の組曲」とも言われています。アイリスは日本語の「菖蒲」のことで、他にも「雛菊」「カーネーション」「金魚草」「釣鐘草」が並んでいます。
♪ナージャ シベリウスは思い入れある作曲家で、今回弾く曲はマイナーな曲ですが、あやめの可愛らしい小さな花を表現できればと思います。

05.ラフマニノフ 『10の前奏曲』 から 「第5番」
この曲集で最初に作られた曲で、冒頭から勇ましく自由な行進曲風のリズムが印象的です。中間部のロマンティックなメロディーには彼ならではの美しさがあります。彼自身の録音がレコードとピアノロールで残っています。
♪mina 音数多くて、鍵盤上の手の移動も速くて難しかったですが、大好きな曲です。落ち着いて、自分の音をよく聴きながらこの曲の美しさを表現できたらと思います。

06.シューベルト 『楽興の時』 から 「第3番」
モーツァルト 「ピアノソナタ第11番」 から 第3楽章(トルコ行進曲)
1曲目は「ロシアンエール」としても発表され、この曲集で最も有名です。2曲目は当時流行のトルコ趣味を取り入れ、軍楽隊の打楽器の響きを左手の伴奏が模倣しています。
♪ミッキー リズムを大事に、丁寧に楽しく弾きたいと思います。両曲ともペダルは踏みませんが、音が切れないように頑張ります。聴衆を魅了できる演奏ができることを目標にベストを尽くしたいと思います。皆さん聴いて下さい。よろしくお願いします。

07.ラフマニノフ 『楽興の時』 から 「第3番」、「第4番」
1曲目は「アンダンテ・カンタービレ」の指示通り、ゆっくりと息の長い叙情的な美しいメロディーが細やかな情緒を感じさせます。2曲目は急速な左手のパッセージの上で、情熱的なメロディが奏でられます。
♪mario 大好きな曲の一つです。静と動のコントラストをうまく表現出来たら良いなと思います。

08.ショパン 「ノクターン 第20番」
初版のタイトルは「アダージョ」でしたが、彼の姉が「ノクターン風のレント」と、のちに記したため、ノクターンとして数えられるようになりました。協奏曲第1番の第1楽章と第3楽章、歌曲「願い」からのモチーフが使われています。
♪くろっち 美しく悲しい旋律が大好きな曲です。子供の頃よく聴いていた曲ですが、大人になってから改めて聴くと、また違った情景が浮かんできました。美しい音で表現できればと思います。

09.ベートーヴェン 「ピアノソナタ 第14番」(月光) から 第3楽章
「悲愴」「熱情」と並ぶ、3大ピアノソナタの一つで、「湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」という、詩人のコメントがタイトルの由来です。作品を捧げた女性への想いは身分の違いから成就しませんでした。
♪めぐ 学生時代に弾いた曲にもう一度チャレンジします。速い曲ですが、丁寧に、音を大切に、気持ちを込めて弾きたいと思います。ノピア10周年に感謝。

10.ショパン 「ノクターン 第8番」
この曲では2つのテーマの繰り返しが交互に3回あります。左手は彼が影響を受けた、フィールドが好んだ大きな跳躍を含むアルペジオ。メロディーには繰り返しのたびに装飾的変化が加えられ、高音の煌きが際立ちます。「近くて遠い」半音の転調もスムーズです。
♪Jini 癒しになる曲が弾きたくなり、この曲を選びました。予想より難しくて苦戦していますが、一音一音の響きをよく聴いて、表現したい音に近づけられるよう演奏したいと思います。

11.グリンカ=バラキレフ 『歌曲集 ペテルブルクへの別れ』 から 「10.ひばり」
ロシア国民学派の父であるグリンカの歌曲集の1曲を、リストのような華やかな技巧で、バラキレフがピアノ曲に編曲しました。哀愁のあるシンプルなメロディーは次第にきらびやかに装飾されていきます。
♪サファイア しんとした冬の静けさの中、ほのかな春の訪れを告げる、高く澄んだひばりのさえずりを、ピアノで歌うように表現したい・・・のですが、これがなかなか(*_*;
これまであまり弾いてこなかったタイプの曲に挑戦です。