15th定演 第一部 解説&コメント

01.ショパン 「即興曲 第4番」(幻想即興曲)
「下書きの曲は焼却するように」と彼が遺言していた中に、この曲も含まれていました。のちに遺族の同意を得て友人のフォンタナが出版したため、有名なピアノ曲の一つとして残っています。リズムが異なる両手が織り成す、華麗な響きに満ちた曲です。
♪ ayumi
何となく苦手意識のあった曲ですが、一度はきちんと弾いておきたいという気持ちがあり、今回挑戦してみることにしました。初めての定演ということで緊張するかと思いますが、楽しんで演奏できたらと思います。

02.ドビュッシー 『版画』 から 「第3曲」(雨の庭)
少しずつ雨が落ちてきて、黒い雲が不気味に広がってきて大雨になり、遊んでいた子供達は雨宿りをします。少し明るくなってきた空に小鳥の囀りが戻り、虹が広がって雨が上がると、子供達は喜びながら遊び始めます。そんな情景が浮かんでくるようです。
♪ berry
フランスの雨は日本の雨よりカラッとしているイメージです。パラパラとした雨や、うねるような雨、霧のような雨、外で傘もささずに感じる雨、家の中から見る雨、様々な雨を感じて演奏できればと思います。

03.ショパン 『練習曲 作品25』 から 「第7番」
リストの内縁の妻だったマリー・ダグー伯爵夫人に、この曲集は献呈されました。チェロを愛したショパンらしく、ほとんど左手がメロディーを歌い、右手が対旋律と内声を受け持つ、ロマンティックでカンタービレな曲です。「フルートとチェロの二重奏」とも呼ばれています。
♪ masumi
ピアノを再開してから様々な作曲家の曲に出会いましたが、やっぱりショパンが好きです。この曲の持つカルテットのような繊細さや低音から湧き上がってくる重厚さに感動し、選曲しました。左手が転びませんように!と念じて演奏します。

04.モーツァルト 「自動オルガンのためのアダージョとアレグロ」
霊廟で流す自動オルガンの作曲の依頼に、応えるのをためらっていた彼でしたが、貧困に喘いでいたために、引き受けたといわれています。もの悲しげな部分が、明るく快活な部分を挟む形になっています。
♪ ムクピ(ムク & くぴ)
モーツァルトの連弾曲の制覇に向けて、難しそうな曲を早めに取り組んで置こうと考えKv594を選びました。国民的英雄の追悼のための依頼を受け、ゼンマイ仕掛けミニオルガン用に書かれたとされますが、実はパイプオルガンを想定したのでは。アダージョとアレグロの対比効果を引き出したいと考えています。

05.ラフマニノフ 『楽興の時』 から 「第4番」
ショパンのノクターンや舟歌、リストの超絶技巧練習曲のような曲が、この曲集には6曲含まれています。奇数番の曲は比較的ゆっくりで、偶数番の曲は極めて速く劇的です。この曲では急速な左手のパッセージの上で、情熱的なメロディが奏でられます。
♪ ともこ
2月頃にyoutubeサーフィンで出会って一目惚れ、の一曲です。初めてのラフマニノフ、かなりチャレンジ、大変ですけど、弾いていると面白くて、たぶんニヤニヤして弾いてると思います。

06.バッハ 『平均律 第2巻』から 「第22番」
練習曲としての性格が強かった第1巻に比べ、より音楽性に富んだ作品が多くなっています。前奏曲にはソナタに類似した形式のものも見られます。フーガでも対位法が冴え、二重の対位法を駆使した反行フーガなどは『フーガの技法』に勝るとも劣りません。
♪ KAQ
この曲はピアニストによって弾きかたが様々のようで、プレリュードは感情こもってたりあっさりだったり、フーガのテンポは倍近く違ったりします。自分好みの味付けを目指していけたらと思います。

07.ショパン 『練習曲 作品10』 から 「第3番」(別れの曲)
作曲家としてより、ピアニストとして評価していたリストに、この曲集は献呈されました。自筆譜には「ヴィヴァーチェ」の指示があり、当初は活発な曲として作られたことがわかっています。ノピアの定期演奏会で最も弾かれている曲です。
♪ megumi
映画やドラマなど、いろんな場面で使われている有名な曲で大好きな曲。長調なのに哀しいこの曲は、ショパンが故郷のポーラーンドからパリへ移って来た22歳の時に書いた曲で、故郷を想う心情とこれからの成功を夢見た切なく美しい曲です。難しい曲ですが、私なりの「別れの曲」を弾きたいと思います。

08.プーランク 「メランコリー」
様々な手法で楽曲が展開していく様は、即興的な印象を受けます。彼自身がピアニストでもあり、イマジネーションがストレートに映し出されているようです。長調の曲ですが、9度や11度の響きがあるため、穏やかで明るい印象だけでなく、どこか寂しさや物悲しさが感じられます。
♪ まっちー
メランコリーという題目ですが、 とても美しい旋律の曲です。心の中の色々な感情や色彩が見えてきます。とても大好きな曲なので、また定演の曲として選びました。みなさまにこの曲の美しさを伝えられたらいいなと思います♪

09.ドビュッシー 『ベルガマスク組曲』 から 「第3曲」(月の光)
ロマン派的な要素を多く持ちながら、後の変化への兆しが見受けられます。ヴェルレーヌの詩で詠われる「仮面の下に儚さや物悲しさを隠して、月明かりの中で踊る道化師たち」を、この曲はイメージしているといわれています。
♪ くろっち
初めてこの曲を聴いたのは小学生の頃でしたが、響きの美しさ、ドビュッシーの独特の世界に心を奪われました。それ以来、いつか弾きたいと思っていた憧れの曲です。美しい月の光の情景が浮かぶような演奏にしたいと思います。

10.メンデルスゾーン 「ロンド カプリチオーソ」
導入部が長調で主要部が短調の調性の配置は、彼のその後の作品にも多くみられます。パリで出会った初恋のピアニストのために、21歳の彼が書いた「ホ短調のエチュード」に、ホ長調の導入部を書き加えたのがこの曲です。
♪ きみか
やわらかく歌うように始まったところで、曲調が一転し全く別の顔を見せる…そんな表情の変化がとても好きな曲です。突き抜けるような明るさや軽やかさ、そして激しさなど、この曲の魅力を少しでも多く伝えられるよう演奏したいです。

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