14th定演 第四部 解説&コメント

01.ショパン 「ワルツ 第1番」
この頃の彼はパリの社交界に不可欠な存在になっていました。煌びやかな雰囲気に満ち、華やかなメロディーと変化に富んだ楽想で、広く愛されている曲です。
♪ムク この曲は、なかなかショパンを弾かせてくれなかった昔気質の先生の下、初めて弾いたショパンの曲で、初めて家内の前で弾いた曲でもあります。初めての方も5年前に聴いた方もよろしくお願いします!

02.モーツァルト 「ピアノソナタ K.310」 から 第1楽章
彼の短調のピアノソナタは他にはK.457のみです。パリで仕事が見つからない上、母を亡くしてしまった悲しみが反映されているのかもしれません。
♪Sao モーツァルトが時折見せる、影の部分。いつも可愛く軽やかな音楽のイメージなのに、この曲は出だしから異端です。母の死。迫りくる焦燥感。そんな闇の中にいるモーツァルトを想って弾きたいです。

03.ドビュッシー 「レントより遅く」
あだっぽい女性が溢れるカフェで流れていた、あまり上品ではないワルツを題材に、皮肉タップリで極めて上品な形にこの曲は作られました。
♪ゆみ あまりクラシックらしくない、かしこまらない感じが気に入っている曲です。軽妙でちょっぴりお洒落な雰囲気、自由に弾くことができたら良いなと思います。

04.ショパン 「ノクターン 第1番」
オペラの要素とポーランドの民族性から生まれた装飾に彩られた、メランコリックで美しいメロディーと、オクターヴで奏でられる温かい中間部の好対照が心に残ります。
♪ジヨン 演奏でおぼつかない箇所が多々あるかと思いますが、温かい気持ちで聴いていただけるとうれしいです。

05.ゆず 「栄光の架橋」
「いくつもの日々を越えて辿り着いた今がある。だから迷わずに進めばいい。」この曲はNHK『アテネオリンピック中継』の公式テーマソングになりました。
♪ミッキー この曲は自分の師匠のために弾いた曲です。これまで色々とピアノを教えてくれた日々を思い出しながら,一音一音噛み締めて弾きたいと思います。

06.バッハ 『パルティータ 第2番』 から 「シンフォニア」
重厚な序奏、淡々と進む中間部、2声のフーガの3つから成り、冒頭の付点リズムがフランス風序曲を思わせます。
♪Clara パルティータ第2番のシンフォニアはドラマチックな展開が魅力だと思います。語りかけるようなアンダンテからテンポが上がる・・・その対比がはっきりするとおもしろい曲です。特に冒頭は弾き手によってかなり違うので、自分なりの弾き方に落ち着くのに時間が必要でした。

07.ショパン 「ノクターン 第13番」
悲劇的な重々しいテーマに始まり、コラール風の中間部と3連符のクライマックスを経て、全ての葛藤を終えるかのように幕が引かれます。
♪oga メローディーの切なさに惚れ込んでこの曲に決めました。特に後半が大変難しくお聴き苦しい点もあるかと思いますが精一杯頑張ります。

08.モーツァルト 「ピアノソナタ K.310」 から 第2楽章
ゆったりとしたアルペジオで始まり、表情豊かな優しさと愛らしさが続きますが、前後の楽章の悲劇性を意識したような激しさもあります。
♪くぴ どこか物悲しくそれでいて温かみのあるメロディーから始まるこの曲はモーツァルトが昔の懐かしく美しい時にタイムスリップしているかのようです。一転して心の葛藤と嵐が渦巻く展開部。私はこの展開部後半の急に嵐が静まり再現部へと移り変わる瞬間穏やかな光が差す風景がとても好きです。イメージが伝わるように演奏したいです。

09.ショパン 「即興曲 第4番」(幻想即與曲)
「下書きの曲は焼却するように」と彼が遺言していた中に、この曲も含まれていましたが、遺族の同意を得て友人が出版したため、最も有名なピアノ曲として残っています。
♪Jini この曲が弾けるようになりたい!と思いピアノを再開しました。ショパンが生前に出版しなかった曲というのが不思議でなりません。私には難しい曲ですが「焦らず、楽しく、そして優雅に。」を目指して弾きたいです。

10.ドビュッシー 「ダンス」(スティリー風タランテラ)
響きの美しさを語られることが多い彼ですが、リズムの多様さも素晴らしく、彼の死後にラヴェルがこの作品を管弦楽用に編曲しています。
♪@ ドビュッシーの初期作品は明るくわかりやすい曲が多く、最近初期作品集のCDを聴いて改めて魅了されました。初期独特の典雅な雰囲気を表現できれば嬉しいです。

11.トレネ=ワイセンベルク 「4月に、パリで」
「そのときパリの入口に国中の人々が駆けつける。ときめく恋にそそられて、そして北から南までフランスは歌い笑う。」と、トレネが歌った曲です。
♪RICO 人間が、初めて行なった『治療』は音楽だったそうです。音楽にもし、人を元気にさせたり勇気付けたりする力があるのなら、聴いて欲しい人達が沢山います。今回はそんな人達のことを考えながら曲を選びました。

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