13th定演 第3部 解説

1.シューベルト 『即興曲集 作品142』 から 「第2番」
ヘ短調の第1番、緩徐楽章の第2番、変奏曲の第3番、フィナーレの第4番と考えると、この曲集は「ヘ短調の4楽章制ソナタ」のようだと、シューマンは述べました。『即興曲 作品90』の直後に作曲され、その続編を意図していたようですが、出版は10年以上経ってからでした。
♪サミー 年末に選曲したので、なんとなくクリスマスっぽい曲になっちゃいましたけど、新緑にも合うように演奏したいと思います。

2.ショパン 『練習曲 作品25』 から 「第2番」
彼が演奏会で好んで取り上げたこの曲集は、リストに敬意を表し、その内縁の妻である、マリー・ダグー伯爵夫人に献呈されました。右手が8分音符の三連、左手が4分音符の三連のポリリズムで、繊細かつ鋭敏な指先の感覚が求められます。
♪エイ この曲は海外では「Balm(慰め、癒し)」の愛称で呼ばれることもあるそうです。皆様を癒せるよう頑張りたいと思います。

3.ラヴェル 「水の戯れ」
フォーレに献呈されたこの曲のタイトルは、リストの「エステ荘の噴水」に触発されたもので、楽譜の冒頭には「水にくすぐられて微笑む河の神」という文章が引用されています。光の加減と共に変化する水の色彩と音響を、タイトルで表現しようとしていたようです。
♪りほ 誕生日ですので、大きな失敗なく終わりたいと思っているのですが、なんせ今年は町内会長を引き受け忙しい年度初めで、練習も思うようにできていません。しかしモチベーションを下げないためにも、頑張って弾きます。「水の戯れ」交差する腕が絡まりそうです。

4.リスト 『愛の夢 3つのノクターン』 から 「第3番」
この曲はもともとソプラノの独唱歌曲として書かれました。「おお、愛しうる限り愛せ」から始まる詩は、恋愛のことではなく人間愛をうたったものです。彼自身によるピアノ独奏の編曲版が、ノクターン集の1曲として出版され、彼の作品の中でも最も有名な小品の一つになりました。
♪Ruri 初めてこの曲を聴いたときにメロディが素敵で感動し、いつか弾きたいと思っていました。難しい曲ですが、今回思い切って挑戦します。繊細に、またダイナミックに弾きたいです。

5.モーツァルト 「ピアノソナタ 第9(8)番」 から 第3楽章
パリ滞在中に同行していた母親の死と関連づけて、この曲は解釈されてきましたが、彼には珍しい短調の曲であることが、自身の悲しみを反映させたものだとは、必ずしも言えません。というのも、作曲時期が母親の死後であるという証拠がないからです。
♪oga 発表会初参加で緊張してます。モーツアルトの短調の曲はとても魅力的な旋律が多く、今回少しでもその魅力が伝わればと思って頑張って演奏します。

6.ショパン 『24の前奏曲』 から 「第15番」(雨だれ)
ショパンと妻のジョルジュ・サンドは、地中海のスペイン領マヨルカ島を療養先として訪れていました。島にある僧院の「雨だれの音の中で、彼は涙を流しながら素晴らしい前奏曲を弾いていた。」というエピソードが残っています。
♪Jini 「雨だれ」の変イ音が緊張で抜けたり途切れたりしないように綺麗に表現したいです。日が差すような最後のメロディーと共に、私自身の心も晴れて穏やかな気持ちで演奏を終えられるよう精一杯弾きたいと思います。

7.ドビュッシー 「第7曲」(西風の見たもの)「第8曲」(亜麻色の髪の乙女)
1曲目は荒れ狂う海に呑み込まれる舟や人のイメージが、リストの「バラード第2番」を彷彿とさせます。2曲目の作曲に影響を与えた『スコットランドの歌』という詩では、桜桃の身の唇をした美少女が夏の明るい陽を浴びて雲雀と共に愛を歌います。
♪あっとまーく 最近ドビュッシーに嵌まっておりまして全曲制覇を目論んでいるのですが(笑)、まずはずっと弾いてみたかった曲を選びました。今回の2曲は連続して配置されているのですが、そのコントラストを上手く表現できればと思っています。

8.シューマン=リスト 「献呈」
シューマンの歌曲・ミルテの花、全26曲の第1曲をリストはピアノ曲に編曲しました。ミルテの花は花嫁の装飾に使われて純潔を表すとされています。無理な練習で指を痛めてピアニストを断念したロベルト。彼のクララへのプロポーズは、「私の右手になってください」でした。
♪まっちゃん シューマンの愛溢れる歌曲をリストが編曲したものです。リストらしい華やかな旋律をホールに響かせられたら嬉しいです!!

9.ベートーヴェン 「ピアノソナタ 第32番」 から 第1楽章
彼の最後のピアノソナタは、3楽章ソナタとして構想されていましたが、アレグロで対位法を駆使した情熱的なハ短調のソナタ形式と、アダージョで美しいハ長調の変奏曲という、彼の後期ピアノソナタの、全ての要素を凝縮したような、2楽章ソナタの傑作となりました。
♪ゆかち ベートーヴェンのピアノソナタを「後ろから順番に弾いてみる」キャンペーンを始めました。初回は、第32番からです。本来、第2楽章へ続くことを想定して書かれている第1楽章のコーダを今回、第1楽章だけ演奏するにあたり、試行錯誤したのは、ストイックに楽しかったです。

10.チック・コリア 『ライト・アズ・ア・フェザー』 から 「スペイン」
彼のバンド、リターン・トゥ・フォーエヴァーの作品として発表され、原曲はアフロ・キューバンリズムで、フルート、エレクトリック・ピアノ、アコースティック・ベースのアドリブが続きます。コーラス毎に印象的でトリッキーなフレーズが挿入されています。
♪つっちー アランフェス協奏曲が素材のジャズの名曲で、70年代のアドリブでも弾き手同様、新鮮に感じていただけたら嬉しいです。

11.ショパン 「ノクターン 第13番」
ノクターンの中で最も雄大な曲です。悲劇的な重々しいテーマは中間部のコラール風テーマに引き継がれ、3連音のオクターブを伴って、次第に活力を増し、そのまま主部テーマを3連音のリズムで再現します。そして全ての葛藤を終えるかのように、幕が引かれます。
♪絵里 ノクターン13番は、私にとってとても難易度の高い曲でした。途中、何度か諦めようと思ったのですが、再現部のアジタートが弾けるようになりたくて練習してきました。まだまだ完成とはいえない演奏ですが、頑張って弾きたいと思います(*^^*)

12.グラナドス 「演奏会用アレグロ」
とても華やかな動きの前奏に続き、甘く切ない歌が美しく歌われていきます。シューマンやショパンの影響を受けた、彼のロマンティックな側面がよく表れています。その一方で、オクターブを駆使した大胆な動きや、駆け巡るアルペジオはリストの作品を想わせます。
♪サファイア グラナドスの「演奏会用アレグロ」は、明るく華やかな中に哀愁が感じられて、私にとっては「これぞスペイン!」というイメージの曲でした。で、このGW連休は、練習そっちのけで初めてスペインに行くので、きっと演奏にいい変化があるはず…と未来の自分に期待しちゃっています。

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