12th定演 第3部 解説

1.バッハ 「イタリア協奏曲」 から 第一楽章
『クラヴィア練習曲集 第2巻』で二段鍵盤のために書かれた第1曲がこの曲です。最大の聴きどころはオーケストラとソロ楽器のコントラストを一台の楽器でどのように表現するかです。音を積み重ねて重量感を出すことで響きを厚くすること、それとは対照的に響きを薄くして軽やかな動きを際だたせることで、彼は難しくも興味深い課題を実現しています。
♪teppelin イタリアンコンチェルト、真面目に弾くのは小学生以来です。亡き先生に怒られそうだが、1楽章だけだからのんびりまったり弾ければ良いなと思っています。

2.ショパン 「ノクターン 第2番」
この曲は最も一般的に愛されているノクターンの一つです。ゆったりしたワルツ風で、優雅なサロンが目に浮かぶようです。美しいコーダも魅力的です。メロディーは再現の度に装飾的に変奏され、イタリア・オペラの装飾的歌唱からの影響が見られます。ベルリオーズの元婚約者で、ピアノ製作会社プレイエル社長カミーユ・プレイエルの妻マリーに献呈されました。
♪マックス 誰でも知っている曲は避けていたのですが、人前でも弾ける有名曲をもレパートリーにしたく挑戦しました。まだ、ピアノを始めて10年経ちませんが、90歳くらいまでは続けたく^_^、牛歩の歩みでがんばってます。

3.ベートーヴェン 「ピアノソナタ 第8番」(悲愴) から 第3楽章
3大ピアノソナタの1曲である悲愴は、彼自身が名づけた数少ない標題で、ピアノソナタでは他に「第26番」(告別)だけです。人間的な感情表現が豊かで、ロマン派のピアノ書法の原点の一つとみなせ、男女の声域があるピアノのロマン的特性を作曲に利用して初めて成功した曲と言えます。「第5番」やモーツァルトの「第14番」との関連も指摘されています。
♪iwasa 細やかな動きの指使いは特訓中です。曲調の激しさや繊細さを、強弱だけでなく音色で表現することを心掛けて練習してきました。

4.ショパン 「ワルツ 第5番」
「第4番」(仔猫)と「第6番」(仔犬)に挟まれたこの曲は5つの主題からなるポプリ形式です。急速に上下するパッセージ的主題が各部分を結び、全体を大きな6つの部分とコーダにきりりと引き締めています。曲間に流れる高貴さ、楽しげなポリリズムの冒頭テーマ、次第にテンポを上げる両手ユニゾンでの華々しいコーダなど、新奇さを盛り込みながら端正さを失っていない名曲です。
♪たなぴ 今までショパンのワルツを何曲か弾いてきました。その集大成として、リズムの中にきらびやかさと優美さを表現できたらと思っています。

5.ドビュッシー 『前奏曲集 第1巻』 から 「第8曲」(亜麻色の髪の乙女)
ドビュッシーの印象主義がピアノ音楽上で完成の域に達したのがこの曲集です。ルコント・ド・リルの『スコットランドの歌』という詩集にある、同名の詩に影響を受けてこの曲は作られました。この詩では亜麻色の髪の乙女を、夏の明るい陽をあびて、ひばりとともに愛を歌う、桜桃の実の唇をした美少女と歌っています。
♪絵里 私が弾かせていただく曲は、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」です。ドビュッシーはフランス印象派の作曲家で、この「亜麻色の髪の乙女」も、陽の光や風を感じる、とても色彩豊かな曲だなと思いました。とても優しく柔らかい曲なので、少しでも表現出来るよう頑張って弾きたいと思います。

6.ショパン 「ポロネーズ 第4番」
『「第3番」(軍隊)はポーランドの偉大さを、「第4番」はポーランドの没落を表現している』と、アントン・ルービンシュタインは言っています。左手オクターブで奏でられる重厚なメロディーはポーランドの苦難の歴史を思わせます。随所で現れる、調性が不明瞭になる半音階的パッセージや転調は、不安な夢のようでもあり、幻のようでもあります。
♪ゆかち 「軍隊」(Op.40-1)と対照的に、演奏される機会の少ない第4番(Op.40-2)です。ワルシャワ帰りの師匠の下で、時間をかけて理解を深めながら勉強した曲です。ドラマのような場面変化とショパンの精神性を表現できればと思います。

7.ギロック 『子供のためのアルバム』 から 「第18曲」(雨の日の噴水)
  ドビュッシー 『版画』 から 「第3曲」(雨の庭)
1曲目は右手で繰り返される上昇音型が、噴き上がる水の様子を、左手のポルタートの旋律が、ポタポタと落ちる雨滴を連想させます。
2曲目では庭の木立に降りかかる雨が、繊細なアルペジオで描かれ、二つのフランス童謡からの主題が巧みに引用されています。
♪サファイア ずっとドビュッシーには苦手意識があったのですが、このところ「なんかいいかも☆」と思えるようになりました。「雨の庭」は、空や雲、光の移ろいが豊かに感じられて好きです。同じ「雨」つながりで見つけたギロック「雨の日のふんすい」は、こども向けの曲にしておくのはもったいないくらい、響きがキラキラしたステキな曲です。

8.リスト 『パガニーニ大練習曲集』 から 「第3曲」(ラ・カンパネラ)
この曲の元になっているのは、パガニーニの「ヴァイオリン協奏曲 第2番」の第3楽章で、カンパネラとはイタリア語で鐘の意味です。最も有名な版は『パガニーニによる超絶技巧練習曲』の改訂版で、それ以前の版はいずれも難し過ぎたため、他のピアニストにも弾けるように難易度を下げ、曲全体を洗練して鐘の音色を全面に押し出しました。
♪よう 鍵盤をあちこち駆け回ってピアノ曲の面白さが出てると感じたので選曲しました。いろんな音色で歌心もって弾けたらなぁと思います。

9.ショパン 『24のプレリュード』 から 「第21番」「第22番」「第23番」「第24番」
たゆとう水面を想わせる伴奏で、大らかに幸福を歌う21番。終止おさまることのない激情する左手のオクターブと、右手のシンコペーションが印象的な22番。アラベスクのように絶え間なく流れる右手に左手が絡む23番。力強い左手の伴奏で右手がこらえ切れないほどの激情を叫ぶ24番が、壮絶なドラマの果てに力尽きるように前奏曲集の幕を閉じます。
♪すぷらうと いつかショパン前奏曲を全曲弾いてみたい!と思い続けて、はや何年…。今回は終盤の4曲を演奏します。それぞれ個性の違う曲ですが、続けて演奏すると、どこかストーリーのような繋がりを感じずにはいられません。ショパンのストーリーを、少しでもお届けできますように…。

10.プーランク 「メランコリー」
転調・不協和音の多用・複数キャラクターの使用など、様々な手法で楽曲が展開していく様は、即興的に作られた印象を受けます。彼自身がピアニストでもあることから、ピアノ曲には彼の創意がストレートに映し出されているようです。この曲は長調ですが、9度や11度の響きがあるため、穏やかで明るい印象だけでなく、どこか寂しさや物悲しさが感じられます。
♪まっちー プーランクのメランコリーは、あまり知られていないかも?しれませんが、とても美しい旋律の中に、何とも言えない憂いがある、すてきな曲です。独特な世界観と、曲の中で見える様々な色を表現できたらいいなと思います(v_v)

11.リスト 『愛の夢 3つのノクターン』 から 「第3番」
この曲はもともとソプラノのための独唱歌曲として書かれました。「おお、愛しうる限り愛せ」から始まる詩は恋愛のことではなく人間愛をうたったものです。彼自身によるピアノ独奏の編曲版が、ノクターン集の1曲として出版され、彼の作品の中でも最もポピュラーな小品の一つになりました。
♪ガワエ 去年、アリス=紗良・オットさんの愛の夢をコンサートで聴いたのがきっかけで、自分でも弾いてみたいと思い、練習し始めました。普段よく弾くショパンのノクターンよりも華やかに表現できたらと思っています。

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